2011年の3月11日に起きた東日本大震災から、今年で10年となりました。
毎年3月11日になると夫婦であの日のことについて話し合います。
当時、私は東京で働いていました。
足元の止まらない揺れに動揺し、その場から逃げ出したのを今でも鮮明に覚えています。
その後は、目に見えない放射能にどうしていいか分からず、すぐに心も体も疲弊してしまいました。
ただただ安心できる場所を求めて、沖縄に帰ってきたのはその頃です。
関東での暮らしが長くなっていた私にとっては、まさかまた沖縄に帰って来る日があるとは思ってもいませんでした。
東京では、たくさんの出会いに恵まれ、大好きな人たちがいました。
知れば知るほど、親しみを覚えた場所がありました。
今振り返るとそれまでが順風満帆だったことに気づきます。
沖縄に帰って来て、祖母との二人暮らしを決めた時から全てが新しく始まりました。
東京にいた時よりも立ちはだかる困難の方が多くありました。
けれど、主人に出会い子どもができた今は、その全てが私にとって必要なことだったんだと分かります。
もし10年前の震災がなかったら、今とは全く別の人生を歩んでいたのだろうと思います。
昨年のコロナから世界が一変するということも目の当たりにしましたが、今ある幸せを当たり前のものとせずに心に刻みたいと思うこの頃です。
tidanomiyuki