去年の11月、映画『ミッドナイトスワン』を見に行きました。
映画のあらすじ
トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱える凪沙は、母に捨てられた少女と出会い、母性に目覚めていく。「母になりたかった」人間が紡ぐ切なく衝撃のラブストーリー。 出典: 映画『ミッドナイトスワン』公式サイト
新型コロナウィルスが出てからは、映画館は近寄り難い場所になってしまっていたのですが、どうしても見てみたい映画でした。
この映画をあるニュース番組の特集で知ったのですが、所々映される主演の草彅剛が演じる女性役に気づくと釘付けになって見入ってしまっていました。男の人が演じているとは思えない程とても綺麗で、ドキッとする程でした。
予告編を見てからは、一層この映画のことが気になりました。
沖縄での上映予定を検索してもすぐには出てこなかったので、今か今かと上映されることを待ちわびていました。
沖縄でもやっと上映されることになり、とても喜んだのですが、やはり映画館に行くのは少し不安もありました。
映画館の感染予防対策の情報を得ても、不安は拭えなかったのですが、それでも意を決していざ出陣。
席に着くと周りの人との距離が確認できて、少しほっとしました。
本編が始まる前に全国中継の記者会見がありました。
こんな風に監督や出演者が話す記者会見を見たのは生まれて初めてでしたが、本編への高揚感がさらに高まりました。
本編は、最初から最後までとても美しいと思える作品でした。
人物も背景もとても自然に映されていて、秘めた情熱がスパンコールのように輝いて見えました。
終盤は涙が溢れて止まらなかったのですが、とても心があたたかくなっていることに気づきました。
すぐにもう一度見たいという気持ちになりましたが、沖縄での上映は3日間でその日はその最終日に当たっていました。
どうしても気持ちが収まらず、映画館からの帰り道で本屋さんに寄りました。
書籍の『ミッドナイトスワン』を見つけ、数日で読み終えました。
こんなにのめり込む映画が他にあったかなと思います。
今もふと映画の風景や言葉を思い出す時があるのですが、私も主人公の凪沙や一果のようにもがきながらでも自分の人生を強く真っ直ぐに生きていきたいなと強く思います。
tidanomiyuki
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