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夫婦円満の秘訣

執筆者の写真: tidanomiyukitidanomiyuki

更新日:2021年3月27日


「欲があるから、イライラするんだよ」


電話で父のその言葉を聞いて、どきっとしました。


そして、父が続けて話しました。


「欲が大きくなればなるほど、怒りも大きくなる。


感謝を忘れた時に、人は怒るんだよ。


自分の思い通りにならない。自分がやってほしい様に相手が動いてくれないと怒ってしまうということがあるけれど、それは、自分のやりたいことを押し付けているということ。

そして、相手も自分と同じくらい、やりたいことがたくさんあるということを覚えておかないといけない。


相手もやりたいことがたくさんあるのに、自分の手伝いばかりお願いすることはできないでしょ。


お互いやりたいことを協力し合ってできることが、大事なんだよ。


夫婦と言っても、ただパートナーというだけであって、それぞれの人生を生きる一人の人間なんだから。


まず、親から授かった自分の命に感謝すること。


自分の命と人生は、他の誰のものでもない。

相手の振る舞いに、自分をダメにしたらいけないよ。


今日という日は二度と来ない。昨日と同じものは一つもないんだ。

目に映るものすべて、全く新しいもので一日が作られていくんだよ。


そして、自分の人生の時計は、ぜんまいがどれだけ巻かれているかなんて誰にも分からない。

もしかしたら明日止まってしまうかもしれない。

もしそうだとしても、今日自分がやれる事は、今日できる分でしかない。


そう考えたら、昨日過ぎ去ったことを思い出したり悩んだりする事は、時間がもったいないと思うんだよ。


最後に、夫婦円満の秘訣についてだけど、昨日の喧嘩を再び蒸し返さないこと。


朝起きて「おはようございます」の挨拶と一緒に、お互い新しい一日を始める。


安心して幸せに、お互いが暮らしていけるように。


感謝することを忘れてはいけないよ。」


---


私の父は、車椅子の母と二人で暮らしています。


広い畑で野菜と果物を作り、海に出ては海の幸をたくさん獲って帰ってきます。

そしてそれを自分の手で調理して食卓に並べ、母と一緒に食べます。

父はよく、母を介護できることは幸せだと話します。


母は、私が小学生の時に突然倒れ、車椅子生活になりました。


昔から太陽のように明るい母ですが、障害を持った後もそれは変わることはありませんでした。

むしろ日に日にそのまぶしさは増しているようにさえ感じます。


二人が揃うと、いつもその周りは笑いが絶えず、とても賑やかになります。


父は、車の中で突然自作の歌を歌い出したり、そして、母は父から名前でちゃんと呼ばれないと機嫌を損ねたりします。


私は、溢れるような二人の深い愛情を一身に受けて育ちました。

弾けるような二人の明るい笑い声が、とても好きでした。


私はこの二人のもとに生まれてくることができて、心から幸せだと思います。


もうとっくに小さな子どもではないのですが、今でも何かある度に電話で色々な質問をしています。

落ち込んだ時にかけることも多いのですが、決まって電話を切る頃には笑い声に変わっていることに気づきます。


だんだん歳を重ねるにつれて、二人のような夫婦になりたいと思うことが多くなりました。


会えない日が多い毎日ですが、できるだけたくさん父と母の話を聞きたいと思うこの頃です。


tidanomiyuki

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